2021.11.23デビュー
8TH SEA OYSTER

一般的に牡蠣の浄化には紫外線殺菌海水が用いられますが、
私たちがこだわったのは自然の力。
全国から集まる牡蠣を富山湾の清浄な海洋深層水で浄化することで、
ミネラル分も高くなり鮮度を長く保つことが見出されています。
今後、気候変動による海水温上昇は牡蠣養殖にも影響を及ぼすとみられていますが、
この方法により日本各地の牡蠣産業を支えていきたいと考えています。
特許第6240037号・特許第6468812号

MINERAL OYSTER

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海洋深層水をつかった牡蠣の浄化メソッドについて
富山浄化センター[富山県入善町]

海水を吸って、吐いて、
1時間に約20リットル。

牡蠣のエサは海中の植物性プランクトン。
これを取り込もうと、
あの小さな体でなんと1時間に約20リットル、
1日に約400リットルもの海水を吸い、吐き出しています。
牡蠣は海をきれいに浄化する貝類といわれるほど、
海水の状況により牡蠣自体も影響が及びます。

海水を吸って、吐いて

取り込む海水がキレイなら、
牡蠣もキレイになれる。

これまでは、牡蠣が取り込む海水を紫外線で殺菌して、
牡蠣の体内を浄化する方法がとられていましたが、
水量と照射の関係で、殺菌のコントロールを試行錯誤してきました。
そこで注目したのが「海洋深層水」です。
海洋深層は極めて清浄性の高い海水。
清浄な海洋深層水を確実に牡蠣の体に廻らせることで
牡蠣は浄化されるのです。

従来の一般的な浄化方法

富山湾の水深約220mから
牡蠣にとって心地いい海洋深層水を取水。

海洋深層水とは太陽光が届かず、
表層の海水と混ざらない水深200m以深の海水のこと。
何千年とゆっくり循環している地球の神秘の水です。
富山湾は大きく分けて三つの水塊で構成されており、
海岸に近いところには河川水などの影響を受けた塩分の低い
「沿岸表層水」、その下層から200〜300m付近には「対馬暖流系水」、
そして300以深には低温の「日本海固有水」が無尽蔵に存在します。
これが入善の海洋深層水で、太平洋側の海洋深層水とは異なり、
水温が年間を通じて4~8℃低いことが特徴です。

富山県入善町
提供:富山県入善町

海洋深層水の一般的な特性

低温安定性 表層水の水温が季節によって大幅に変動するのに対し、深層水は一年を通して低温で安定している。
清浄性 深層にあるので陸水、大気からの汚染を受けにくく、化学物質、汚染細菌数が少ない。
富栄養性 太陽光が届かない深さなので光合成が行われず、表層水と比べて植物の生長に必要な窒素、リン、ケイ酸などの無機栄養塩が多く含まれている。
ミネラル特性 各種のミネラルがバランスよく含まれ、不純物が少ない。
熟成性 高圧下で長い年月をかけて形成されているので、水質が安定している。